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庭に蚊取り線香を置いてみた。

2010年06月05日

蚊の事でインドを旅行中に書いた日記を転記します。

山形魂…高円寺の古民家でシェア暮らし。
日本では吸わせてやっていた。
吸っているのを発見しても、叩かず騒がず、蚊のご馳走様を待っていた。
大人だから。
でも痒いんです。
しかしながら自らの手を汚し蚊の生涯にピリオドを打つことはできかねます。
どうしたら良いか人生の先輩に相談した。
体に止まる前に払うとか虫除けとか使えばいいじゃん。
なるほど、人様はいつも自分では思いつかない答えを下さる。
で、タイで購入したレモングラスの香りのする、
ナチュラル蚊除けを使っいたのだが、それが空になった。

蚊が多い宿はいっぱいです。
マラリアを媒介するハマダラ蚊さんもいっぱいです。
ってゆうか後足上げて止まってるので
全部ハマダラ一家でしょう。
夜中、蚊の来襲により
何度も目覚めましたが対抗策が思いつきません。
だから全身を差し出しました。
気が済むまで吸ってくれ。
君の子孫のためだ。
僕はマラリアにならん。
運と気合で防ぐから。
気がつけば朝。
眠れない夜は不機嫌な朝を生みます。
私は発見しました。
満腹の蚊さんを。
寝不足の怒りに任せシーツの上の
印度人中年女性のようなぷっくりお腹をしたヤツを、
まるでスライムにメラゾーマを唱える如く、
圧倒的な力技で叩き潰しました。
白かったシーツに、
零した赤いインクを指で伸ばしたような痕が残りました。
後悔。
メラにしとけば良かったとかではなく
自分の行動の無意味さ。
犠牲の上で痒みが治まるワケでもなし。
気持ちが静まるワケでもない。
ムダ、無意味。
こういうのが大嫌いです。
蚊は出産の為に栄養を補給しただけ。
蚊に罪はあるのかい?
マラリアの原虫だって脊椎動物とハマダラ蚊の間でしか生きていけないと聞いた。
生きるためにハマダラ蚊もマラリア原虫も行動してるわけだ。
どう考えても結論なんて出るわけないし考えるだけ無駄。
やめやめ。
で、自らの手を汚さずに蚊を間接的に仕留める事に頭をシフト。
ザックの奥に眠る蚊取り線香を思い出した。
後日、如何にも蚊だらけの宿にて
人生初、蚊取り線香を自分のためにだけ使ってみた。
持ち歩いたこともないので上手い仕舞い方を知らず、
渦巻きはバキバキに割れてたけど、
その欠片に火を灯し、
室内で蚊取り線香を焚きまくった。
煙もくもく。
部屋が白くなった。
すごい煙だ。
自らの手を汚さずに済む感じ。
これだけ焚けば全滅だろう。
布団が燃えてた。
窓際の線香が燃え、バランスを崩して落ちたようだ。
ほんとに宿ごと全滅するところでした。
ちゃんちゃん。



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