遠くへお出かけ
静岡グルメ:静岡おでん たこ八
2009年03月22日
静岡に少しの間、住んでいたことがある。
出張で2ヶ月だけ。
もう、5年近く前になるけど。
僕は静岡の街を大層気に入ってしまい、今でも隙あらば静岡に遊びに行きたいと考えている。
泊っていたホテルは繁華街に位置していたので、
東京で言うところの歌舞伎町である両替町に毎日繰り出していた。
街に出れば必ず知った顔が居て、常連気分でお酒を飲む事を覚えたのもきっと両替町。
今回の旅行は静岡の良さを再確認しようと言う趣旨だった。
味についてもね。
行かねばならなかったのは青葉横丁のたこ八。
仕事が終わってから、殆ど毎日通ってた気がする。
他でご飯を食べても、ここでお酒を飲んだりしてました。
時間が止まっているかのような店内。
L字のカウンターにはみっちりとお客さん。
5年近い歳月を経ても、見たことのある常連さんが居た。
さすがに向こうは覚えてなかったけどさ。
嬉しかった。
お母さんはその昔、本田宗一郎が作ったエンジンの砂型を不注意から割ってしまい、激怒されたことがあるという、現在のホンダの歴史をちょっとだけ変えたかも知れない人。
通っていた頃と何も変わってない。
お母さんが屋台を引いて営業していた頃から注ぎ足されているスープに刺さるおでん串は針山のよう。
牛すじが絶品です。
鰹節を振りかけて食べる。
揚げ物も出してくれるので、揚げたての牡蠣と巨大なレンコンをオススメしたい。
静岡割りと呼ばれる焼酎の抹茶割りは自分で作る。
カウンター上から焼酎のミニパックを取り、
お母さんにグラスと水をもらう。
抹茶の粉末を好きなだけ振りかけてから水で割る。
食べた串を数えてお会計をする。
空になった焼酎のミニパックも勘定の対象になるので片付けない。
ビールの空き瓶も同じく。
一串100円だと思って僕はいつも食べていたけど、料金がいつも一定しないのは愛嬌で済ますのがたこ八流。
実は他に静岡おでんの店はいくつもあるんだけど、最初に入ったのがココ。
他に行く理由が見つからなかったので通っていた。
常連さんに飲みに連れて行ってもらうこともあった。
若いのに通っている人は居なかったのでチヤホヤされていたんだと思う。
今回は残念ながらチヤホヤされなかった。
もう若くなかったのかも知れない。
街を歩くと茶を煎る香りがする静岡。
やっぱり良い街だと思う。
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