こだわりの逸品
ティファニーの箸を使った感想
2008年11月23日
『箸は人格をあらわす』
昔、風水の本をチラッと見たときに書いていた言葉。
心に残っていたので、屋久島を旅行した際、屋久杉の箸を買ってきて使っていた。
長さもあり、口元に運ぶと杉の香りがほんのりと届く、素晴らしい箸だった。
そんな、屋久杉の箸を愛用していた頃、何かの用事で新宿三越のティファニーにふらりと立ち寄りました。
そこで残念ながら見つけてしまったティファニーの箸。ティファニーですから素材はシルバー。そして高級品。
お値段は何と30000円。
正直、買うか悩みました。一週間悩みました。
出した結論は『買い』。
なぜ買いのサインが出たのか?
それは箸が人格をあらわすと仮定するなら、屋久杉の箸=600円、ティファニーの箸=30000円。
ということは、人格がなんと50倍に!
よっしゃー!一気に50倍の人格者やー!
という事で、気合を入れてティファニーへ行ったのですが、残念ながら売り切れでした。
誰が買ったのか分かりませんが、奇特な人も居るもんです。取り寄せをお願いしたら、もう入荷の予定はありませんという返事。残念。
買えない事で欲しくなるのが人間の常。無いものは仕方ないと諦めていたのに、、、アメリカのティファニーの店で発見してしまい、即買いの運びとなりました。
お陰で人格が飛躍的に向上し、右肩上がりの成長カーブを描いたと思います。
made in UK。
刻印の位置も左右バラバラで、左右の長さが2mmくらい違う。
箸を使わない人がつくるとこういった品ができるのだろう。
うどんを筆頭に麺類はつるつる掴みにくいし、重さがあるのでコントロールが難しく、納豆をかき混ぜると発泡スチロールの器を貫通しがち。
熱伝導が良すぎるので鍋のときは困り、カップラーメンの蓋を閉じるために重しとして使うと、熱くて触れなくなりました。
なんと愛くるしい箸。
扱いにくさも人格を象徴していると言えそうです。
世界旅行中もザックに入っていた一番の高級品。使う機会はもちろん少なく、パンパンになったザックに入れていたので気付いたらちょっと曲がっていた。思い出いっぱいのティファニーの箸も、引退することになりました。
なぜ、引退かって?
象牙の箸を手に入れたからです。
これはきっと一生物です。
ティファニーの箸はピカピカに磨いてケースに収めました。
僕の体を形成する日々の食事。大事な食事をちょっとだけ豪華にしてくれたティファニーさん。
シルバーの箸は僕の体を守るため、常に殺菌をしてくれたに違いない。
日々の食事をちょっとだけおいしくしてくれる価値を持っていました。ありがとさん。
食べ物が日々の自分をゆっくりと形成しているのです。その食べ物を渡してくれる箸は、いつでも大事に使いたい。
“ティファニーの箸を使った感想” への1件のコメント
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貴重な話でした。
ありがとう。